Shibuya.js Technical Talk #2、行ってきた

神保町にて。JavaScriptおたくのクネクネイベントです。会場を見渡すと、男女比は大体30:1くらいでしょうか。前回と同じくらいだったと思います。改めてJavaScriptのモテなさを実感。とはいえ、会場のIIJ大会議室は広くて清潔で、そのうえ電源と無線LANを開放してくださって、非常に太っ腹です。夜間なら大概空いているので他のイベントでもぜひ使ってくれとのことでした。

id:brazilさん

JavaScriptと日本語の不思議な共通点を夏目漱石本居宣長の対比から読み解くというアカデミックな講演。JSAN.require()で名前空間を綺麗に使って楽しいライブラリ・リミックス生活を送ってみたくなりました。JavaScriptは人種のるつぼで、デザイナ、エンジニア、ギークなど様々な人が利用している、という指摘も。

樋口さん

JavaScriptLispのような動的型付け言語で、ちょっとした機能をあれこれする用途に使えば開発効率がアップする――そこでSpiderMonkeyGC周りでコケるかもしれないのでドキュメントを良く読むように。各種JavaScript処理系のベンチマーク結果を後日公開してくださるとのことで、興味があります。

ふしはらさん

デスクトップの壁紙が非常に印象的でした。でも、プレゼンは「?」。率直に言って、高橋メソッドにはもう飽きてしまった感じ。Rubyのあれこれなら文字だけでも構わないのですが、クライアントサイドのGUIのおはなしをするのにスクリーンショットのひとつも出てこないというのは……一考の余地ありです。

小林さん

JavaScriptJava VMを実装するぜ、という極めて硬派かつ変態的なおはなし。Googleが最近公開したアレとは異なり、バイトコードを直接実行できるので互換性が高いとのこと。それにしても、1万行もある巨大なJavaScriptコードの開発環境はいったい何をお使いなんでしょう……質問するのを忘れてしまいました。

malaさん

前回はlivedoor Readerに乞うご期待! という煽りでしたが、今回はlivedoor Readerの自慢話でした。自慢するだけあって、かなりの面白実装のようです。Function.prototypeの拡張のくだりは流石の一言。ピュアAPI指向とか、遅延描画とか、リッチなタイマの実装とか。詳細はlivedoor Readerのソースを読めとのことなので、さっそく読んでみます。

渡辺さん

海の向こうじゃdojo.storageがホットらしいぜヘイ!! というおはなし。

とおる。さん

ActionScriptクロージャや継続を書く。malaさんなどのプレゼンではもう当たり前のようにクロージャが登場する時代なので、いわば基本知識。

dotimpactさん

AdobePhotoshopIllustratorInDesignJavaScriptが使えるぜ、モテるよ! というおはなし。

cho45さん

Greasemonkey入門編。便利スクリプト書いて公開してブクマされてウマー、というサクセス・ストーリー。とはいえ、拙作のGreasemonkeyスクリプトはまったくブクマされている気配がありません……

id:secondlifeさん

Ajax界の新しい話題、Cometを実装する3つの方法について。どの方法にしろ、sleepを使ってしまうとサーバの方にゴミプロセスが残ってしまうような気も(要調査)。それにしても、AjaxもCometも元々はどちらかといえば枯れた手法だったはず。それが短い呼称を与えられることによって再燃焼していく様子が面白い。名前付けの力を実感。

id:nazokingさん

PHPPythonRuby向けのJavaScript処理ライブラリは数あれど、なぜか開発が止まりがち。ところでRuby/SpiderMonkeyモジュールを作りますよ、というおはなし。

id:motemenさん

MochiKitで明日からグローバル汚染しまくり! のススメ。

竹迫さん

前回の私の呟きが届いたのか(そんなわけない)サーバサイドのおはなし。Firecatが面白そうなので、後で試します。

youpyさん

……これ、TTセッションのトリの恒例になるんでしょうか。
全体としてこのイベント、申し込み開始のタイミングでShibuya.jsのサイトに張り付いていられるような暇人にしか出席できないものになりつつあるような気がします。運営側の皆さんの中にもそういった問題意識が出てきているという噂を耳にしたので、次回は企画のスタイルが変わるかもしれませんね。